最強の暗記法 〜頭の中に宮殿〜
こんにちは。
みなさんは、受験や資格試験等の勉強で暗記に苦しんだ経験はありませんか?
僕もキツかった思い出があります。
今からちょうど一年前、大学受験の勉強に追われていました。文系なので暗記量の多い社会を勉強することになりました。
また選択科目を決めたのもついこの間、と言う状況でしたので、無数の課題に忙殺されていました。
当然、志望校など夢のまた夢でした。
「このまま普通にやっていたら、絶対落ちる」
そうかんがえました。普通にやって無理な状況なのです。
大抵の人は4月から、意識の高い人は2年生から勉強を続けているはずなので、いまさらヤバイ!と考えているようでは当然彼らに追いつけるはずもないですよね。
だから、なにか工夫をして彼らを追い越す方法を見つけなければなりませんでした。
そんなある日、ネットで「記憶の宮殿」というものを知りました。
思えば、それが合格への第一歩だったような気がします。
毎日このトレーニングを続け、参考書や用語集は一ヶ月でひととおり覚えることができました。
そこからは本当に楽しかったです。
絶望的だった成績も好転し、志望校の模試ではA判定までたどり着きました。
僕の人生を変えたメソッドだったと思います。
では実際に、どんな方法なのか詳しく見ていきましょう!
1.「記憶の宮殿」とは?
別名「場所法」とも言います。
古代から中世に至るまで使われていたようです。
当たり前ですが、インターネットはおろか印刷技術などない時代でした。
学者や聖職者たちは本の内容を覚えておくため、脳内に宮殿をイメージし、そこに記憶したいコトを置き、内容の暗記をしていたようです。
というのも、人間は空間を覚えておく能力が非常に高いのです。
自宅の部屋の配置は、容易に思い出せるでしょう。「記憶の宮殿」は、その特性を利用した方法なのです。
2.どうやってやるの?
Ⅰ.「宮殿にする場所」を決める
「宮殿」とありますが、別にどんな建物でも出来ます。建物じゃなくても良いです。
おすすめは、自分のよく覚えている場所です。
自室でも学校の教室でも、住んでいる町全体でも何でも構いません。
ただ、どこに何があるのかを、ハッキリと思い出せるようにしてください。
Ⅱ.場所をたどる順番を決める
場所が決まったら、そこを自分が歩いているイメージをしてください。
このとき、どこから始め、どのように巡るのかをイメージします。
たとえば、僕は自宅を場所としたので
①玄関→②廊下→③窓→④庭の景色→⑤リビング
のような順番を決めました。
Ⅲ.覚えたいコトを「置く」、そして関連するストーリーをこじつける
これは具体例を言ったほうが理解しやすいと思います。
先ほど僕は順番を決めたわけですが、それに関連して戦後の内閣総理大臣を覚えることにします。
①玄関…うちの玄関は東を向いています(東久邇宮)、扉を開けると紙幣がバラバラと降ってきました(幣原)、よし入ろう!と家に上がります(吉田)
②廊下…片足(片山、芦田)でケンケンをしながら廊下をすすみます
③窓…よし景色をみよう!と庭を眺めます(吉田)
④庭の景色…ハトが飛んできました(鳩山)、石にとまったようです(石橋)、そのハトが岸に向かって歩き(岸)、池の水を飲みました(池田)
⑤リビング…再び家の中に視線を戻すと、リビングがあります。テーブルの上に、砂糖のビン(佐藤)が載っていました。テーブルの隣にある棚(田中)には、ミッキーマウス(三木)のぬいぐるみがあります
、、、とまぁこんなノリで、よくわからないストーリーを組み立てていくのです。
意外に、ちゃんとした話よりよくわからない話のほうが記憶に残りやすいものです。
自分なりに謎ストーリーをつくってみてはいかがでしょうか。
3.まとめ
この記憶法、万能なので大概のことは覚えられます。
ただ、英単語など語学学習に関しては普通に覚えたほうがいいと思います。
というのも、単語はそれ自体に意味があるので、語源とかをたどったほうが効率が良く、記憶に残りやすいと実感したからです。
これについては、別の記事で紹介しようと思います。
理科社会の勉強、特に人名や物質名等、それ自体が意味を持たないモノを覚えるにはもってこいです。本当に使えます。
面白いくらい頭に定着して離れなくなるので、皆さんもぜひ試してみてください。